開催期間:2010年3月2日〜3月14日
1月のデトロイトショーでワールドプレミアされた3代目フォーカスのワゴンモデルが登場。プラットフォームは、5ドアやセダンと同じく「グローバルCプラットフォーム」。ワゴンであるが、全体の造形はダイナミックに仕立てられ、走りを意識したデザインとされた。一方でボディ一体型のルーフレール、小型ルーフスポイラーなど、ワゴンならではの特徴も持っている。エンジンラインアップの主力は1.6Lと2.0Lの直4で、いずれもガソリン直噴式ターボが組み合わされ、最高で200psの出力を発生する。生産は2010年後半にスタートし、2011年から欧州での販売が開始される予定。 |
室内スペースを追求したコンパクト5ドアのメリーバが新型となった。エクステリアは、Aピラーを寝かせたモノフォルムなスタイルとされ、フロントフェイスは新型アストラなどの新世代デザインが採用されている。最大の特徴は、フレックスドアと呼ばれる観音開き式のドア。Bピラーは残るが、90度近くまで開くことが可能。また、室内には自転車キャリア(フレックスフィックス)を備え、使い勝手をとことん追求している。搭載エンジンは最高出力75psから 140psまで幅広く設定。5速、6速MTまたは6速ATのトランスミッションが組み合わされる。夏からスペインのサラゴサ工場で生産される予定。 |
ポロに伝統のスポーツモデル「GTI」が設定された。ポロとしては3代目となる新型GTIに積まれるのは、1.4L 直4ターボ+スーパーチャージャー。最高出力は、先代から30psアップの180psと、セアト イビザの最強モデル「クプラ」と同じスペックを誇る。トランスミッションは7速DSGを標準搭載。エクステリアは専用のフロントグリルや前後バンパーにとどめられ、ゴルフのそれと同じく控えめなデザイン。ホイールは専用の17インチが装着される。インテリアは、GTI伝統のタータンチェック柄のシート表皮、アルミペダルなどを採用。足まわりは専用サスや「XDS」が与えられている。 |
先代にも存在したポロの5ドアをベースとするクロスオーバーモデルがクロスポロ。エクステリアは、フォグランプやブラックアウトされたフロントエプロン、ホイールアーチが特徴。ホイールは5スポークの17インチが装着され、SUVライクなスタイルを構築している。インテリアは、2トーンの前後シートやドアトリムが採用され、このカラーはボディに合わせて4色から選択可能。ステアリングはレザーとなるほか、ペダルはアルミ製となり、スポーティな雰囲気に仕立てられるのも特徴。荷室は通常時で280L、6対4の分割可倒式リヤシートを倒せば最大952Lもの容量を確保できる。日本にも導入される予定。 |
ゴルフプラスをベースとするクロスオーバーがクロスゴルフ。クロスポロの兄貴分と言えるモデルである。ゴルフプラスと言えば前年にモデルチェンジが行われ、先代ボディをベースに内外装を最新のデザインに変更したばかり。今回発表されたゴルフプラスは、この最新のゴルフプラスがベースとなっている。エクステリアを見ると、よりシンプルで親しみやすいデザインになったが、ゴルフプラス比で20mm高い全高や2トーンのカラーリングは健在。インテリアもこれに合わせて2トーンのファブリックシートが採用される。エンジンは1.4L ターボ+スーパーチャージャーなど数種が搭載される。 |
プレミアムSUVのトゥアレグがフルモデルチェンジ。同じコンポーネンツを持つポルシェカイエンと同時のデビューとなった。エクステリアは、シロッコ、ゴルフ、ポロに続くVWのファミリーのフェイスが与えられた。エンジンは、3.6L V6のガソリン、3.0L V6と4.2L V8のディーゼル、さらに3.0L V6スーパーチャージャーのハイブリッドモデルを設定。トランスミッションは全車8速ATを搭載し、これにトルセンLSDを標準採用した 4モーションシステムが組み合わされる。さらに、V6のディーゼルモデルにはヘビーデューティ向けトランスファーを採用する「テレインパックパケット」もオプション装備される。 |
フォルクスワーゲンの3列シートMPVであるシャランが、15年ぶりにフルモデルチェンジを受けた。新型の最大の特徴は、スライド式ドアの採用。これにより、使い勝手を一段と高め、本格的なMPVとしての存在感を高めている。ボディサイズは全長4.85m、全幅1.9mと先代から大幅に拡大。一方で全高は 1.72mと、先代より12mm低くなった。デザインは、最新のシロッコから始まった最近のVWフェイスを採用。これを手がけたのはグループのチーフデザイナーであるワルター・デ・シルヴァ氏である。また、「イージーフォールド」という新機能を採用することで、2、3列目を収納できるようになったのも大きな特徴。 |
70年代の50(ポロの姉妹車)以来となる久々のBセグメントモデルが登場した。しかし、今回はオリジナルのデザインを持つ。その元となっているのは、 07年東京モーターショーで公開されたメトロプロジェクト・クワトロ。全長は3950mm、全幅は1740mmと日本では3ナンバーサイズとなるが、スタイリッシュな3ドアデザインは大きさを感じさせない。エンジンは、1.2L 直4ターボ(86ps)と1.4L 直4ターボ(122ps)の2機種、ディーゼルが1.6L 直4ターボ(90ps/105ps)の2機種を設定。クワトロは組み合わされず、全車FFとなる。生産拠点はブリュッセル工場で、夏から販売が開始される。 |
A5クーペに、クワトロ社が手がけたハイパフォーマンスモデルのRS5が加えられた。搭載エンジンはS5と同じく4.2L V8。しかし、最高出力はS5の354psを大きく上まわる450psを発生。トランスミッションは7速Sトロニックが組み合わされる。駆動方式は当然クワトロシステムによる4WD。S5は落ち着いたデザインに仕立てられているが、このRS5はトップエンドのスポーツモデルらしい過激なエクステリアが特徴。ハニカムメッシュのグリル、左右に大型のエアインテークを備えたフロントバンパー、リヤディフューザー、120km/h以上で稼働するリヤスポイラーなど、一見して「RS」とわかるディテールを持つ。 |
「グランツーリスモ」と呼ばれる5ドアで先陣を切った新型5シリーズに、いよいよ真打ちとも言えるセダンが登場。5ドアとは異なったスポーティなデザインは、5シリーズらしい佇まい。ボディサイズ、ホイールベースはともに拡大され、さらに大型化された。エンジンは、ガソリンが4機種、ディーゼルが3機種と幅広く設定されるのは従来どおり。なかでも535iに積まれる3.0L 直6の直噴ツインスクロールターボは新世代ユニットとなり、306psの最高出力と11.8km/Lという低燃費を実現。トランスミッションは全車に8速ATが採用され、アイドリングストップ機構などの省エネ技術も盛り込まれる。 |
次期CLSクラスを予感させる4ドアクーペのコンセプトモデルがF800スタイル。抑揚の強いエクステリアとスライド式のリヤドアが注目のポイント。メカニズムも革新的で、マルチドライブプラットフォームと呼ばれる新しいシャシーを採用。これは、プラグインハイブリッドと燃料電池車どちらにも対応するフレキシブルなシャシー。今回のモデルはプラグインハイブリッド仕様となり、272psを発生するV6エンジンと109psを発生するモーターを搭載し、7速ATと組み合わせている。バッテリーはリチウムイオン式。燃費は34.5km/Lと、極めて良好な数値をマークしている。 |
ポルシェ911ターボの高性能モデルである「ターボS」が発表された。新世代3.8Lに可変タービンジオメトリーを採用したツインターボを組み合わせたユニットをリヤに搭載。最高出力は従来の911ターボから30ps高い530馬力を発生する。組み合わされるトランスミッションは7速PDKのみ。駆動方式は4WDとなる。極めて高い動力性能を持ちながら、燃費は8.8km/Lと、911ターボ並みに抑えられている。装備は、セラミックコンポジットブレーキなど911ターボでオプション扱いの品々がすべて標準採用されるのも大きな特徴。0-100km/h加速は3.3秒という実力を誇る。 |
大成功を収めたカイエンがフルモデルチェンジを受けた。エクステリアは、LEDのポジショニングランプなど、最新のポルシェと共通のデザインを持つ。全長は48mm長くなり、ホイールベースも40mm延長された。この恩恵で室内はより広くなっている。ラインアップは3.6L V6を搭載するベースグレード、4.8L V8を搭載する「S」、同ターボを搭載する「ターボ」、さらに3.0L V6スーパーチャージャーに47psを発生するモーターを組み合わせた「S ハイブリッド」が用意される。エネルギー回生システムやアイドリングストップ機能などにより、燃費が先代から23%も向上している。 |
カレラGTを超えるスーパースポーツのコンセプトモデルが登場した。918スパイダーと呼ばれるこのモデルは、レーシングマシンであるRSスパイダーのV8エンジンを改良してミッドシップに搭載。500馬力以上のパワーを、7速PDKを介してリヤホイールに伝えられる。さらに、前後のアクスル上にそれぞれモーターが備わるハイブリッドカーとなるのが最大の特徴。これらモーターの合計出力は218ps。ステアリングのボタンで4つの走行モードを選択でき、 E-ドライブモードではモーターのみで25kmもの距離を走行できる。トータル燃費は、33.3km/Lと、極めて高い燃費性能も持ち合わせている。 |