GRカローラ
GR86(2nd/ZN8)
86(1st/ZN6)
MR-S(W30系)
MR2(2nd/W20系)
MR2(1st/W10系)
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解説
2007年にMR-Sが生産終了して以来、スポーツカーはおろか、スペシャルティカーも含めた2ドア車を完全に失っていたトヨタ。そんな寂しい状況を一変させてくれたのが、久々に登場したコンパクトスポーツ「86」である。その名前の由来は、カローラレビン/スプリンタートレノの型式「AE86」。小型で軽量な後輪駆動車のフィロソフィを受け継ぎ、まったく新しいモデルとして生まれ変わったのだ。そして、このクルマの開発に当たりタッグを組んだのがスバル。企画はトヨタ、開発と生産はスバルが担当し、スバルブランドでは「BRZ」という車名が与えられている。
プラットフォームは専用設計となり、駆動方式はもちろんFR。2570mmという短いホイールベースを持ちながら、室内は後席を持つ2+2を採用した。これにより、シートバックを倒せばサーキットにタイヤ4本を積んで自走することも可能。またゴルフバッグも2本までなら積めるなど、スポーツカーの理想を具現化したものと言える。エンジンはスバル製2.0L水平対向4気筒「D-4S」を搭載。直噴とポート噴射を使い分けるツインインジェクターを用い、12.5という高圧縮比を実現することで、最高出力は200psを達成した。トランスミッションは6速MTまたは6速AT。室内には小径ステアリング、3眼タイプのメーター類を採用するなど、スポーツカーらしい雰囲気でまとめられている。
そして86がスポーツカーたらしめる理由として、度重なる年次改良で進化してきたことも注目すべき点。2015年にはGazoo Racingが手掛けたスパルタンなコンプリートカー「GRMN」が話題となった。さらに2016年のマイナーチェンジでは外観デザインを一新され、空力性能が向上。これに加えて吸排気系の見直し、ボディ剛性、足まわりのセッティングなど大幅に手が加わり、走りのポテンシャルがさらに引き上げられている。そんなところもトヨタ/スバルのスポーツカーに対する意気込みを感じる部分であり、多くのファンに支えられた要因と言えるだろう。
主要諸元 " 2012y TOYOTA 86 GT "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | コンパクトスポーツ | 型式 | FA20 |
乗車定員 | 4名 | 種類 | 2.0L H4 DOHC 16V |
全長×全幅×全高 | 4240×1775×1300 mm | 気筒内径×行程 | 86.0×86.0 mm |
ホイールベース | 2570 mm | 総排気量 | 1998 cc |
トレッド前/後 | 1520/1540 mm | 圧縮比 | 12.5 |
最低地上高 | -- mm | 最高出力 | 147kW[200ps]/7000rpm |
重量 | 6MT : 1230 kg 6AT : 1250 kg | 最大トルク | 205Nm[20.9kgm]/6400-6600rpm |
サスペンション前 | マクファーソンストラット | 燃料タンク容量 | 50 L |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン | トランスミッション | 6MT/6AT |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク | 駆動方式 | FR |
ブレーキ後 | ベンチレーテッドディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 215/45R17 | 最高速度 | -- km/h |
タイヤ後 | 215/45R17 | 0-100km/h加速 | --秒 |